特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(4)大理石骨病の眼症状について
山本 由記雄
1
1東京醫科齒科大學眼科
pp.80-83
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201058
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緒言
1904年,Albers-schonbergの報告例をもつて嚆矢とする,Albers-schonberg氏病,大理石骨病,Osteo-selerosis generalisata fragilis, Os-teopetrosis,Osteosclerotic anemia,chalkybones等と呼稱される本病は,現在まで内外約120例の報告がある。
その特徴は,1)遺傳的,家族的,體質的疾患である。2)原因は胚原型質の特發變異により,劣性に遺傳し,骨骼の原發性系統的畸形をあらわす。3) Enostoseが主でPeriostoseは一般に認められず,骨髄の廣汎性硬化で,海綿質が緻密質に大部分置換され,レ線像は廣汎性骨濃影を呈し,無構造に近く,恰も大理石をみるに似ており,異常骨折性は臨床的に横骨折として一般にみとめられる。4)貧血を呈し,骨髄内造血作用障碍のため,肝,脾,リンパ腺腫大をみる。血清カルシウム,無機燐は大體正常である。5)骨膜炎,骨髄炎をおこしやすい。殊に下顎骨に多く,再發が多い,等である。
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