Japanese
English
臨床経験
大腿骨頸部偽関節を生じた大理石骨病の1例
Osteopetrosis with Non-Union of the Femoral Neck: A Case Report
白崎 信己
1
,
浜田 博朗
1
,
江原 宗平
1
,
多賀 一郎
1
,
前田 邦雄
1
,
原田 武雄
1
Nobuki Shirasaki
1
1大阪府立病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Osaka Prefectural Hospital
キーワード:
大理石骨病
,
osteopetrosis
,
大腿骨頸部骨折
,
fracture of the femoral neck
,
観血的治療
,
operative treatment
Keyword:
大理石骨病
,
osteopetrosis
,
大腿骨頸部骨折
,
fracture of the femoral neck
,
観血的治療
,
operative treatment
pp.1107-1111
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907266
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抄録:大理石骨病は易骨折性を特徴とするが,骨硬化のため観血的治療が困難となることが多い.今回,治療に難渋した大理石骨病を経験した.症例は14歳男子で,テニス中受傷.4カ月後,大腿骨頸部骨折後偽関節の状態で来院した.muscle pedicle bone graftの試みは,骨硬化と脆弱性のため失敗し,Knowles pinによる内固定と骨移植にとどまった.術後4カ月でピンは固定性不良のため抜釘され,患者は受傷後1年3カ月現在,偽関節の状態である.文献的にも,本症に対する手術治療は困難とする報告が多く,本症の骨折に対しては可能な限り保存療法を選択すべきである.
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