検査法
脊髄動脈造影法—選択的脊髄動脈造影法の手技を中心として
柴崎 啓一
1
Keiichi SHIBASAKI
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
pp.1018-1028
発行日 1971年12月25日
Published Date 1971/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904625
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いとぐち
現在,各種脳疾患については血管造影法が診断および治療の極めて有力な補助手段となつている.これに対して脊髄血管造影法は脊髄の血管分布の特異性が大きな障害となり,未だその手技が一般化されておらず,臨床的価値もごく一部の疾患を除いては評価されていない.
しかしながら,脊髄疾患の中にはその原因を循環障害に求められながらも,病態を明らかにされていない疾患も少なくない.脊髄のarterio-venous malformationもその一つであり,これら疾患に対して脊髄動脈造影法は,未だ得られた知見は少ないが,試みられてしかるべき検査法と考えられる.
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