紹介
“よい義肢システムの設計”をめざして—労働福祉事業団労災義肢センター紹介
土屋 和夫
1
1労災義肢センター
pp.873-879
発行日 1970年11月25日
Published Date 1970/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904477
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まえがき
リハビリテーション医学に関する一般社会の関心や認識は年を追つて深められ,四肢切断者や肢体不自由者のために,より高度な義肢補装具の出現を期待する機運もしだいに強くなりはじめた.
わが国の義肢補装具は外国のそれと比較すると,全般的にかなりレベルが低いといわれている.その原因はいろいろ考えられるが,まずは研究者層が薄いことであり,つぎには研究者の大半が整形外科分野に局在しており,工学,心理学その他の分野にはほとんど研究者がなかつたということなどが挙げられよう.さらには,諸分野の科学を綜合する専門的な研究開発機関が設置されなかつたことなどもその一因と考えられる.
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