カンファレンス
骨腫瘍—これはなんでしよう〔5〕
野口 朝生
1
,
骨腫瘍症例検討会
1慶大整形
pp.1252-1255
発行日 1967年12月25日
Published Date 1967/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904343
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
A:それでは,レントゲン写真からして面白い経過をたどつた例を申し上げます.この方は60歳の男の方で,昭和39年11月16日,急激な右股関節部痛,右下肢運動障害を主訴といたしまして佐野厚生病院に来院,レ線検査の結果(第1図),Pathologische Frakturと診断され入院,加療いたしました.ある事情から保存的に治療を行ない,経過を観察いたしましたところ,腫瘍が膨大の傾向を示してきましたので(第2図),昭和41年1月8日にBiopsyをいたしまして病理学的検査をいたしました.これはあとでお目にかけます.その後もなおTumorは増大の傾向を示し,Biopsy後6ヵ月のレ線写真がこれ(第3図)であります.
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.