シンポジウム 脳性麻痺
治療の問題点—下肢について
五味 重春
1
Shigeharu GOMI
1
1整肢療護園
pp.819-828
発行日 1967年8月25日
Published Date 1967/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904274
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まえがき
上に述べた主題について,編集子より依頼を受けたが,脳性小児麻痺(以下C. P.と略す)の身体的機能障害のうち,歩行障害は大きな問題である.というのはすでに発表したように整肢療護園退園C. P. 313名(短期母子入園幼少C. P. 154名を含む)のなかで,46%が歩行不能か因難であるという事実が,これを物語つている.
またC. P.の病型別(A. A. C. P分類)に歩行機能をみると,年長C. P.児159名のうち,歩行不能または困難なものが,痙直型では39%,アテトーゼ型では66%となつている.
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