臨床経験
軸椎歯突起骨折を伴つた環椎前方脱臼の2症例
平沢 精一
1
,
海老原 勇雄
1
1東邦大整形外科
pp.106-110
発行日 1967年1月25日
Published Date 1967/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904184
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緒言
頸椎損傷は全外傷の3%に外ならないが,そのうちでも上位頸椎損傷は更に少く,諸家の報告では全頸椎損傷の2%位である.ところがこの上位頸椎損傷には早期より脊髄症状を呈するものが案外少く,遅発性に脊髄障害を起こすものが多い.これは解剖学的特徴によるためであろうが,我々は受傷後7年にして脊髄症状を呈した陳旧例を経験したので早期症例を加えて報告する.
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