シンポジウム 内反足
Imhäuser教授による先天性内反足の治療法
西尾 昭彦
1
Teruhiko NISHIO
1
1済生会八幡病院整形外科
pp.796-803
発行日 1968年9月25日
Published Date 1968/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903974
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はじめに
先天性内反足の治療については,その発生要因とともに,沢山の先人の業績をもつ今日においても,なおいろいろな問題点を含んでいる.
近年の治療方式の中には,たとえばPes adductusとsupinatusの二要素の矯正をequinusに優先させること,equinusの矯正には観血的方法が有利なことなど,諸学者の間に統一的見解を見る面も無くはない.しかし,保存的療法の限界や,観血的療法の時期については未だに意見の一致をみず,また現存する多様な治療手段の選択においては諸家の間に著しい相違をみる.手技の委細に至つては百人百様といつてもよい.
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