シンポジウム 頸肩腕症候群
頸肩腕症候群—脳神経外科の立場から
都留 美都雄
1
1北海道大学脳神経外科
pp.131-141
発行日 1966年5月25日
Published Date 1966/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903736
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頸肩腕症候群cervico-omo-brachial syndromeという言葉は甚だ漠然とした内容を有するもので,用いる人によつてその内容とする疾患群に差異があると思われるが,私は神経症候を主として考え,何らかの自他覚的神経症状が,頸部,肩部及び腕部に見られる疾患を,頸肩腕症候群の中に含まれる疾患として取扱うことにする.従つてその中には,頸髄及び頸髄神経根から腕神経叢更に上肢における末梢神経に至る,すべての神経系に障害を及ぼす疾患をすべて含むことになり,神経系に障害を与えない疾患は除外されることになる.
このような定義に従つて,頸肩腕症候群に含まれる疾患をあげてみると第1表の如くになる.
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