Japanese
English
シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩
Microendoscopic discectomy手術手技の実際
Surgical Technique of Microendoscopic Discectomy
吉田 宗人
1
Munehito Yoshida
1
1和歌山県立医科大学リハビリテーション科
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Wakayama Medical University
キーワード:
microendoscopic discectomy
,
MED
,
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
Keyword:
microendoscopic discectomy
,
MED
,
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
pp.1167-1175
発行日 2002年10月25日
Published Date 2002/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903651
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抄録:Microendoscopic discectomy(MED)は傍脊柱筋の剥離を要しないため術後創部痛が軽微で早期社会復帰が可能である.手技の習得が必要であるが,斜視鏡を用いた視野は直視下には見えない部位が確認でき,また従来法と違った内視鏡特有のアプローチで操作できる.筆者の経験した200症例は男性136例,女性64例,平均年齢は36.7±15.2歳であった.疾患の内訳は椎間板ヘルニア164例,腰部脊柱管狭窄症22例,椎体後方終板障害12例,嚢腫病変2例であった.罹患部位はL1/2からL5/S1に及び,下位2椎間が約8割を占めた.隣接2椎間アプローチはL3/4,L4/5が5例,L4/5,L5/S1が10例に施行された.手術成績は術前平均JOA scoreは13.8±1.9が術後平均27.4±1.8に改善した.手術時間は1椎間平均68分,出血量が31mlであった.本稿では筆者が行っているMEDの手術手技の実際と問題点や合併症対策について述べた.
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