Japanese
English
臨床経験
鏡視下椎間板切除術(Microendoscopic discectomy)の初期経験―同一術者によるLove法との比較
Endoscopic Discectomy for Lumbar Disc Herniation : Comparison with Conventional Disc Excision
坂浦 博伸
1,2
,
細野 昇
4
,
清水 広太
3
,
山崎 勇二
3
,
多田 浩一
3
Hironobu Sakaura
1,2
1市立豊中病院リハビリテーション科
2現:大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
3関西労災病院整形外科
4大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
1Department of Rehabilitation, Toyonaka Municipal Hospital
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
endoscopic surgery
,
鏡視下手術
,
discectomy
,
椎間板切除術
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
endoscopic surgery
,
鏡視下手術
,
discectomy
,
椎間板切除術
pp.955-959
発行日 2002年8月25日
Published Date 2002/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903615
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:鏡視下椎間板切除術(MED)導入初期15例の成績を同一術者が施行したLove法15例と比較検討した.MEDの1例で術中Love法に変更したが,残りの14例では鏡視下に完遂できた.2群間で術後JOAスコアの改善に差はなかった.MEDはLove法より出血が少なく,術後CRPも低値で,術後熱発期間と入院期間も短かったが,手術時間が有意に長かった.MEDに用いるカメラは斜視鏡のため,死角や見えていても器具の届かない範囲がある.さらに狭い操作空間のため器具の操作性が不良で,時間がかかる原因になっている.2方向透視でtubular retractorを最適位置に設置すること,頻回に内視鏡の位置を変更して視野を変更することである程度手術時間を短縮することができた.MEDには皮切が小さく旁脊柱筋へのダメージが少ない利点があり,今後ますます広まっていく術式ではあるが,手術時間短縮に向けての工夫が必要である.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.