Japanese
English
臨床経験
指神経欠損に後骨間神経終末枝を移植した3例
Nerve Graft for Digital Nerve Defect Using the Terminal Branch of Posterior Interosseous Nerve : A Report of Three Cases
井上 林
1
,
荻野 利彦
1
,
土田 浩之
1
Shigeru Inoue
1
1山形大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamagata University School of Medicine
キーワード:
posterior interosseous nerve
,
後骨間神経
,
digital nerve
,
指神経
,
nerve graft
,
神経移植
Keyword:
posterior interosseous nerve
,
後骨間神経
,
digital nerve
,
指神経
,
nerve graft
,
神経移植
pp.1115-1117
発行日 2002年9月25日
Published Date 2002/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903642
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抄録:指神経欠損に対して後骨間神経終末枝を用いて神経移植術を行った3例を報告する.対象は男性2例,女性1例,年齢は18歳,28歳,31歳であった.受傷から手術までの期間は受傷翌日,3カ月後,1年後であった.移植部位は,右示指橈側,右環指橈側,左示指橈側の指神経であり,指神経の欠損長は1.0~1.5cmであった.後骨間神経終末枝を手関節背側より3~4cm採取し,神経上膜縫合にて移植した.術後経過観察期間は6カ月~1年であり,全例に満足すべき知覚の回復が得られた.後骨間神経終末枝は,採取後に皮膚の知覚脱失を生じないこと,同一術野で採取と移植が可能であるという利点があり,指神経欠損に対する移植材料として有用である.
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