Japanese
English
臨床経験
神経再建を必要とした腕神経叢内神経原性腫瘍の3症例
Neurogenic Tumor in Brachial Plexus Requiring Nerve Transplantation; A Report of Three Cases
畑 洋
1,2
,
西島 直城
1
,
井戸 一博
1
,
藤尾 圭司
1
,
琴浦 良彦
1
,
山室 隆夫
1
,
中嶋 安彬
3
Hiroshi Hata
1,2
1京都大学医学部整形外科
2現:倉敷中央病院整形外科
3京都大学医学部中検病理
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto University School of Medicine
キーワード:
腕神経叢
,
brachial plexus
,
神経原性腫瘍
,
neurogenic tumor
,
神経移植
,
nerve graft
Keyword:
腕神経叢
,
brachial plexus
,
神経原性腫瘍
,
neurogenic tumor
,
神経移植
,
nerve graft
pp.611-615
発行日 1994年5月25日
Published Date 1994/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901373
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抄録:我々は腕神経叢に発生した神経原性腫瘍に神経再建を必要とした3症例を経験した.組織学的には,1例は神経線維腫,他は神経鞘腫であり,いずれも良性と判断された.神経線維腫は複数の神経束を障害し,正常な神経束と分離することは困難であるとされているが,神経鞘腫は正常な神経束と分離することは可能であるとされている.しかし,3症例は安易に局所麻酔下・外来手術として単純切除術や生検術が行われたために,結果的に神経脱落症状を呈した.我々は,このように神経脱落症状を呈した症例に腓腹神経からのcable graftを用いて再建を行った.術後経過は順調で,機能障害は良く回復していた.
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