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論述
後根神経節のコンパートメント症候群―第2報:脊柱管狭窄における実験的・臨床的検討
Compartment Syndrome in Dorsal Root Ganglia : Experimental and Clinical Study in Lumbar Spinal Stenosis
矢吹 省司
1
,
菊地 臣一
1
,
五十嵐 環
1
,
丹治 一
2
,
Robert R. Myers
3
Shoji Yabuki
1
1福島県立医科大学医学部整形外科
2みなみクリニック
3California大学San Diego校
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University School of Medicine
キーワード:
lumbar spinal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
,
dorsal root ganglion
,
後根神経節
,
compartment syndrome
,
コンパートメント症候群
Keyword:
lumbar spinal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
,
dorsal root ganglion
,
後根神経節
,
compartment syndrome
,
コンパートメント症候群
pp.787-791
発行日 2002年7月25日
Published Date 2002/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903582
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抄録:腰椎椎間板ヘルニアにおいては,責任神経根の後根神経節(DRG)にはコンパートメント症候群が惹起されることが報告されている.一方,腰部脊柱管狭窄における検討はいまだなされていない.本研究の目的は,実験的な神経根圧迫によるDRG内圧の変化と臨床例の脊柱管狭窄でのMRミエログラフィーでのDRGの変化を検討することにより,DRGにおけるコンパートメント症候群の有無を検討することである.実験的検討から,神経根をクリップで圧迫するとDRGの内圧が上昇し,DRG内に浮腫が惹起されることが判明した.臨床的検討においては,責任神経根のDRGは反対側や対照群のそれに比して有意な変化は認められなかった.以上の結果から,今回使用した実験モデルは脊柱管狭窄のモデルとしては適切でないといえる.また,脊柱管狭窄による神経根症は,椎間板ヘルニアに合併するDRGのコンパートメント症候群という病態とは異なっている,といえる.
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