Japanese
English
臨床経験
5年間経過観察し得た小児腰椎圧迫骨折の1例
Five Years Follow Up of Lumbar Vertebral Compression Fracture in Children : A Case Report
辻 崇
1
,
鎌田 修博
1
,
豊田 敬
1
,
西脇 祐司
1
,
木内 準之助
1
,
塚原 茂
2
Takashi Tsuji
1
1けいゆう病院整形外科
2塚原整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Keiyu Hospital
キーワード:
vertebral compression fracture
,
脊椎圧迫骨折
,
children
,
小児
,
remodeling
,
リモデリング
Keyword:
vertebral compression fracture
,
脊椎圧迫骨折
,
children
,
小児
,
remodeling
,
リモデリング
pp.945-948
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902766
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抄録:全脊椎損傷に占める小児発生例の割合は低く,また長期観察例の報告も少ない,今回,小児腰椎圧迫骨折の1例を5年間経過観察し,X線像の経時的変化を検討したので報告する.症例は7歳9カ月の男児で,高さ2m程の遊具より落下し受傷した.近医初診時単純X線像にて第3腰椎に圧迫骨折を認め,4の後弯を呈していた,腰椎X線中間位側面像の経時的変化では椎体前縁の高さが回復し,楔状変形のリモデリングと後弯の改善が観察された.後弯の改善は椎体のリモデリングより早期に生じた.われわれはこの原因として,椎体変形のリモデリングが十分に完成する以前の受傷後早期には,椎間板の代償作用による後弯の矯正が働いたと推察しているが,これを示すには受傷後早期からのMRIによる検討が必要であろう.
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