Japanese
English
臨床経験
アキレス腱骨化症の経験
Experience with Ossification of the Achilles Tendon
阪田 泰二
1
,
安達 長夫
1
,
村上 恒二
1
,
原田 昭
1
,
瀬分 厚
1
,
砂川 融
1
Yasuji Sakata
1
1広島大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hiroshima University
キーワード:
アキレス腱骨化症
,
ossification of the Achilles tendon
,
アキレス腱部の疼痛
,
pain of the Achilles tendon
,
アキレス腱断裂
,
rupture of the Achilles tendon
Keyword:
アキレス腱骨化症
,
ossification of the Achilles tendon
,
アキレス腱部の疼痛
,
pain of the Achilles tendon
,
アキレス腱断裂
,
rupture of the Achilles tendon
pp.1335-1339
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908231
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抄録:アキレス腱骨化症は比較的稀な疾患である.今回,我々は当科で経験した5例9足の症例を中心に,若干の文献的考察を加えて報告する.
症例は全例男性で,初診時年齢は28歳から55歳,平均44.8歳である.主訴は,アキレス腱部の疼痛・骨様腫瘤がそれぞれ2例,機能障害が1例で,この症例はアキレス腱断裂を伴っていた.2例は剣道練習中の疼痛により,1例はアキレス腱断裂により,発症した.他の2例は特に誘因はなかった.局所症状として,アキレス腱部の自発痛と圧痛が全例に認められた.骨片の数は2個が4足と最多で,1個が3足と3個が2足であった.X線写真上の大きさは,長径0.1〜1.6cm,平均0.97cmで腱付着部付近に多く認めた.治療は1例に腱縫合術と骨片摘出術,1例に骨片摘出術を施行し,3例は保存的に行い,経過観察中である.
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