国際学会印象記
『第4回日米加欧整形外科基礎学会合同会議』に参加して
渡辺 秀臣
1
1群馬大学医学部整形外科
pp.1295
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903412
- 有料閲覧
- 文献概要
第4回日米加欧整形外科基礎学会合同会議が2001年6月1日から3日までギリシアのロードス島で開催されました.当教室の高岸憲二教授が組織委員であったこともあり,群馬大学から3題の発表演題を携えて地中海の宝石に向かいました.ロードス島は地中海の中に浮かぶ世界屈指のリゾート地ですが,会場となったホテルのHilton Rhodes Resortは地中海を眼下に見下ろして対岸のトルコを遠くに見渡せる高台にあり,ローマ時代に第2代皇帝のティベリウスが約7年,学問三昧をしたという学問の地に相応しい落ち着いた雰囲気を醸し出していました.本学会は,御存じの方も多いと思われますが,1980年代の中頃から日本整形外科学会の基礎委員会と国際委員会が中心となって準備されました.日本整形外科学会が,アメリカ合衆国,そしてカナダと3国で共催し,第1回を1991年10月にカナダのバンフで開催しています.第2回から欧州も加わり,前回の第3回では慈恵医科大学整形外科の藤井克之教授が会長となって浜松で開催されたこともあって,日本からも整形外科の基礎部門で活躍中の多くの医師が今回の合同会議に参加していました.
全体の傾向としては,第1回からずっと話題となっている骨,軟骨の代謝が多くの演題で論じられていましたが,implantsや腫瘍などに関するものもあり,整形外科の幅広い討論の会議という印象でした.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.