講座
専門医トレーニング講座―画像篇・52
高原 政利
1
1山形大学医学部整形外科
pp.1291-1293
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903411
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症例:50歳,男性
主訴:右手関節痛
既往歴:特記すべきことなし
現病歴:約2年前から特に誘因なく,右手関節痛が出現した.症状は労作時にみられたが,安静時にはみられなかった.職業は農業であり,労作後にも手関節痛がみられたため,3カ月前に近医を受診した.消炎鎮痛剤の内服を行ったが,症状の改善がみられないため当院を紹介された(図1).
現症:右手関節に腫脹はない.右手関節の背屈は65°,掌屈は60°,橈屈は5°,尺屈は30°であり,軽度の可動制限が認められた.前腕の回内や回外に制限は認められなかった.Snaff boxに圧痛を認めた.軽度の握力低下がみられた.
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