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2004年10月10日から13日までの4日間,カナダはアルバータ州のバンフにて第5回日米加欧整形外科基礎学会合同会議が開催されました.会長はカルガリー大学Kevin Hildebrand教授です.本学会はその名の通り,日本,米国,カナダそしてヨーロッパのOrthopaedic Research Societyが一同に会す学会で,3年に1度,各地区の持ち回りで主催されているものです.第1回は1991年,今回と同じくバンフ,第2回は米国・サンディエゴ,第3回は浜松,第4回はギリシャのロードス島で行われました.今回は再びカナダの主催となり,第1回目に大好評であったバンフで再度の開催となったとのこと.参加者は約400名,そのうち約100名が日本からの参加者だったようです.
バンフのシンボルといえば,中世ヨーロッパの古城のような外観のフェアモントスプリングスホテル,そのホテルのカンファレンスセンターが今回の会場でした(図1).今年の学会は,4つのシンポジウムに,4つのワークショップ,20のセッションが企画されました.シンポジウムは毎日午前中に大会場にて開催され,それぞれtendon to bone healing,intervertebral disc degeneration,cartilage repairそしてhip fractureというテーマで講演がなされ,大変に有意義でありました.ワークショップは,初日,3日目の午後に2つずつ行われ,mesenchymal stem cells,implant loosening,computer assisted orthopaedic surgeryそしてbiomarkersという4つのテーマについての最新の話題を含んだ討論が行われました.またセッションにおいては,関節形成術,バイオメカニクス,変形性関節症,骨折治癒,摩耗,ティッシュエンジニアリング,幹細胞,椎間板といった様々な領域での研究発表がなされました.日本からはシンポジウムとワークショップにそれぞれ1題ずつ,セッションに14題が採用されていました.
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