Japanese
English
シンポジウム 頚肩腕症候群と肩こり―疾患概念とその病態
頚肩腕症候群と肩こり―診療現場での現状
Cervico-omo-brachial Syndrome and Neck Shoulder Stiffness-Present Clinical Situation
伊地知 正光
1
Masateru Ijichi
1
1東京労災病院整形外科
1Department of orthopedic surgery Tokyo rosai hospital
キーワード:
cervico-omo-brachial syndrome
,
頚肩腕症候群
,
neck and shoulder stiffness
,
肩こり
,
present clinical situation
,
診療現場での現状
Keyword:
cervico-omo-brachial syndrome
,
頚肩腕症候群
,
neck and shoulder stiffness
,
肩こり
,
present clinical situation
,
診療現場での現状
pp.1257-1260
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903404
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要旨:頚肩腕症候群は包括的な病名であるので,治療に際しては,さらに限局した病名に鑑別して,治療方針を決定するのが普通である.しかし,肩こりを含む多彩な症状の訴えが既知の疾患の症状としては,整理できない場合もあり,包括的な病名のまま治療を進めざるをえないこともある.一般外来で当初は頚肩腕症候群とされた症例130例の経過から,主な病態が一応,限局的な病名に鑑別できるかどうかを検討した.結果は,頚椎症,頚椎椎間板症,頚椎椎間板ヘルニアを主病態として治療した例は71例,筋炎,筋膜炎,腱炎,腱鞘炎とされた例は19例などであった.検査を行い,暫定的な治療を行いつつ経過を観察した後も病態が収斂せず,頚肩腕症候群という病名が残った例は26例,80%であった.肩こりは,ほとんどの症例で最後まで残っていた.
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