Japanese
English
論述
後方要素を温存した片開き式頚部脊柱管拡大術のX線学的検討―非温存例との比較
The Comparative Study in the Radiological Analysis of the Open-door Laminoplasty with or without Reconstruction of Posterior Cervical Elements
北川 篤
1
,
鷲見 正敏
,
池田 正則
,
向井 宏
,
黒石 昌芳
Atsushi Kitagawa
1
1国立神戸病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe National Hospital
キーワード:
open-door laminoplasty
,
片開き式脊柱管拡大術
,
cervical spine
,
頚椎
,
alignment
,
アライメント
Keyword:
open-door laminoplasty
,
片開き式脊柱管拡大術
,
cervical spine
,
頚椎
,
alignment
,
アライメント
pp.1263-1270
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903405
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抄録:片開き式頚部脊柱管拡大術(LP)において,後方要素を温存した場合の頚椎アライメント保持能力について調査した.対象はLPを施行しX線学的所見により追跡が可能であった125例である.後方要素温存例(温存例)は57例、非温存例は68例であった.術前および調査時のX線側面像から頚椎弯曲度を計測し,前弯位,直線位,後弯位に分類した.2mm以上の椎体すべりを不安定椎間とした.後方要素温存の有無にかかわらず弯曲度変化に差を認めなかったが,非温存例では後弯例が増加する傾向を認めた.術前に直線位あるいは後弯位の症例では非温存例で調査時に後弯化がみられたが,温存例では頚椎弯曲度が維持されていた.術前に前方すべりを呈していた椎間の椎間角は調査時に後弯化していたが,前方すべり椎間のある症例の頚椎弯曲度は温存例において維持されていた.これらのことから後方要素を温存したLPは頚椎アライメントを保持するために有用であると考える.
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