Japanese
English
シンポジウム 下肢長管骨骨折に対するminimally invasive surgery
Ender法による下肢長管骨骨幹部骨折の治療
Treatment for Shaft Fractures of the Long Bones in the Lower Extremities by Ender Nailing
安藤 謙一
1
,
山路 哲生
1
,
中川 雅人
1
Kenichi Ando
1
1藤田保健衛生大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fujita Health University School of Medicine
キーワード:
Ender nailing
,
Ender法
,
femoral shaft fractures
,
大腿骨骨幹部骨折
,
tibial shaft fractures
,
𦙾骨骨幹部骨折
Keyword:
Ender nailing
,
Ender法
,
femoral shaft fractures
,
大腿骨骨幹部骨折
,
tibial shaft fractures
,
𦙾骨骨幹部骨折
pp.1133-1139
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903380
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要旨:下肢長管骨骨幹部骨折に対し比較的手術侵襲の少ないEnder法を主として行っているが,今回これらの症例について検討した.大腿骨骨折症例は258例271肢で,多発骨折は105例,多発外傷は32例,開放骨折は36肢であった.このうち5例6肢に短縮防止としてinterlocking Ender法を施行した.骨癒合が267肢に得られ,4肢は癒合不全となったが,いずれも再手術を施行し骨癒合が得られた.屈曲変形が8肢,回旋変形が7肢,短縮変形が3肢に発生し,このうち変形著明な3肢に再手術を施行した.𦙾骨骨折症例は340例348肢で,多発骨折は117例,多発外傷は21例,開放骨折は157肢であった.骨癒合が341肢に得られ,7肢は癒合不全となったが,いずれも再手術あるいは再々手術を行い最終的には骨癒合した.屈曲変形が9肢,回旋変形が7肢,屈曲変形が6肢に発生し,変形が著明な4肢に再手術を施行した.近年,骨折治癒に関してrigid fixationよりもflexible fixationの方が有利であるとの考え方が一般的になりつつある.
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