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特集 脊椎外科最近の進歩―主題とパネル演題を中心に(第29回日本脊椎外科学会より)
胸腰椎移行部椎間板ヘルニアの症候学
Symptomatology of Thoraco-lumbar Junction Disc Herniation
徳橋 泰明
1
,
松崎 浩巳
2
,
植松 義直
1
,
小田 博
1
Yasuaki Tokuhashi
1
1日本大学医学部整形外科
2駿河台日本大学病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
thoraco-lumbar junction
,
胸腰椎移行部
,
disc herniation
,
椎間板ヘルニア
,
symptom
,
症状
Keyword:
thoraco-lumbar junction
,
胸腰椎移行部
,
disc herniation
,
椎間板ヘルニア
,
symptom
,
症状
pp.449-456
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903255
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抄録:胸腰椎移行部椎間板ヘルニアは,病巣高位が脊髄(円錐上部,円錐部)馬尾移行部に位置するために複雑な病態を呈するが,頻度は稀であり,不明の点も多い.そこで,胸腰椎移行部椎間板ヘルニアの臨床像について検討した.対象は術中後方から超音波診断にてヘルニアの局在を確認した単椎間ヘルニア26例(T10/T11:2例,T11/T12:4例,T12/L1:3例,L1/L2:6例,L2/L31:11例)とした.なお,MRIや脊髄造影CT上,円錐部がL2椎体上1/3より尾側にある症例はなかった.26例の臨床像について比較検討し,大腿四頭筋と前脛骨筋を用いた高位診断チャートの作成を試みた.その結果,各高位の最頻の神経障害型は,T10/T11,T11/T12高位は脊髄上位ニューロン障害型の痙性対麻痺,T12/L1高位は脊髄下位ニューロン障害型,L1/L2高位は馬尾・神経根障害軽度型,L2/L3高位は神経根障害型と考えられた.その高位別症候に差があり,比較的明瞭に高位診断チャート作成が可能であった.
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