ついである記・53
Stratford upon Avon
山室 隆夫
1
1京都大学
pp.72-73
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903186
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外国で客員教授の生活をしていると,日本での生活と違って公私ともに雑用が殆ど無いので,週末には大抵自由に小旅行に出かけることができる.私は英国でも,また,ハンガリーでもこのような気儘で楽しい生活を送らせてもらったが,今から振り返れば,私の人生のうちで異国の社会や文化を直接深く勉強することのできた得難い時間であったと思う.そのようなわけで,私は1976年から1977年にかけて英国に滞在している間に,ウェールズと中部イングランドとを殆ど隈無くと言ってよいほど歩き回った.どの町にも夫々に愛着があるが,その中でも自分の子供達が成人したらもう一度一緒に訪ねてみたいと強い想いが残った町が3つあった.それは、CambridgeとChesterと,そして,Stratford upon Avonであった.
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