国際学会印象記
『第1回世界脊椎外科学会(World Spine 1)』に参加して
熊野 潔
1
1関東労災病院整形外科
pp.1542-1544
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903165
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■初の世界的規模となる国際spineコングレス
World Spine 1の日本語訳は第1回世界脊椎外科学会となるのだろうか.しかし,これは整形外科医の立場からの日本語訳かもしれない.何故ならば,この学会の会長Mario Brock教授はBenjamin Franklin大学病院の脳神経外科医であるからだ.1年前の10月にダイレクトメールで最初の学会についてのパンフレットが送られてきた.ベルリンにおいて,各分野の学問の垣根を越えた,世界的規模となる初のspineのコングレスをやるから参加しないかと謳ってある.場所は未だ行ったことのないベルリンであり,開催期間2000年8月27日~9月1日というのも当方のスケジュールにあっていたので応募することにした.
パンフレット以後の事務的な手続きやレジストレイション,抄録の送付はインターネットをフルに活用した情報交換であり,今までの国際学会には見られなかった新鮮さがあった.特にプログラムの予告は未完成のまま随時発表されて,演者名もアルファベット順にリストアップされているのには驚いた.応募者は全てアクセプトするので,どれほど余裕のある会場と時間を用意した学会なのであろうかと思いつつ旅立った.
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