講座
認定医トレーニング講座―画像篇・44
長総 義弘
1
,
菊地 臣一
1
1福島県立医科大学整形外科
pp.1536-1540
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903164
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症例:71歳,女性
主訴:右膝関節痛
既往歴:5年前から高血圧で服薬している.アルコール摂取はしていない.
現病歴:2年前から左の変形性膝関節症で近くのかかりつけの開業医に通院中であった.7カ月前から,誘因なく右の膝関節痛が出現した.疼痛は,歩行や階段昇降時のほか,夜間や安静時にもみられた.1カ月後に,同医院で臥位での右膝関節単純X線撮影を受けた(図1).その後,ヒアルロン酸製剤の関節内注入や消炎鎮痛剤の投与などの保存療法を受けたが,疼痛は軽減しなかった.6カ月後に,再度X線撮影を受け(図2),当科に紹介された.
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