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Spine Across the Sea 2006は今夏7月23日から27日の5日間(scientific programは24日からの4日間),常夏のHawaii,Maui島のThe Ritz-Carlton, Kapaluaで開催された.この会は日本脊椎脊髄病学会と米国North American Spine Society(NASS)の合同会議として3年ごとに開催されている.今回のOverall Chairは日本側は河合伸也山口大学名誉教授が,また米国側はCharles L. Branch先生が務められた.登録参加者は320人前後と多数であった.
「Biomaterial in spinal reconstruction」,「Cervical laminoplasty」,「Post-surgical neurologic dysfunction」,「Spine injuries in sports」の4つのシンポジウムが1日に1つずつ組まれ,日米のシンポジストによる忌憚のない議論が繰り広げられた.10年前には米国では極めて少数例であった頚椎のlaminoplastyの適応が大分増加した一方,pedicle screwやlateral mass screwの普及による後方instrumentationを多用した固定術がなお多数であり,頚髄症に対する手術適応の日米の差がなお明らかであった.この中でJohn Heller先生が症例検討の形で会場の参加者を巻き込んだ議論を展開し,日米の手術適応の違いを丁寧に解説していたことが大変に印象深かった.「Spine injuries in sports」ではスポーツ選手における腰痛が議論されたが,discogenic painや仙腸関節部痛に対する解釈に大きな隔たりがあり,椎間固定術を含めた腰仙部への手術適応に異論を持たれた日本の先生方が多数であったと感じている.
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