Japanese
English
臨床経験
両側人工膝関節𦙾骨コンポーネントの折損をきたした慢性関節リウマチの1例
Fracture of the Both Metal Tibial Tray after Bilateral Kinematic Total Knee Replacement : A Case Report
藤代 高明
1
,
西林 保朗
1
,
阿部 修治
1
,
大森 裕
1
,
居村 茂明
1
Takaaki Fujishiro
1
1国立加古川病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kakogawa National Hospital
キーワード:
total knee replacement
,
全人工膝関節置換術
,
metal tibial tray
,
𦙾骨金属トレイ
,
fracture
,
折損
Keyword:
total knee replacement
,
全人工膝関節置換術
,
metal tibial tray
,
𦙾骨金属トレイ
,
fracture
,
折損
pp.1137-1141
発行日 2000年9月25日
Published Date 2000/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903092
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抄録:われわれはKinematic型を用いた両側全人工膝関節置換術(TKR)後に𦙾骨コンポーネントの折損をきたした1例を経験した.症例は67歳の女性.Steinbrocker分類でclass 3,stage Ⅳの慢性関節リウマチで,両膝関節破壊および疼痛によるADL障害のため1985(昭和60)年に右,1986(昭和61)年に左TKRを施行した.1996(平成8)年に右膝関節痛を突然自覚し,𦙾骨金属トレイの折損にて再置換術を施行した.1999(平成11)年,徐々に左膝関節痛を自覚し,𦙾骨コンポーネントの折損がストレス撮影にて偶然発見され再置換術を施行した.本症例は,荷重が内側に集中することにより生じたUltrahigh molecular weight polyethylene(UHMWPE)インサート摩耗粉の異物反応による骨吸収,および中央ステムの良好な固定のために近位のストレスシールディングが起こりやすい状態であったと考えられる.さらに,Kinematic PCR typeのデザインの問題も指摘されている.
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