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臨床経験
橈骨遠位端骨折用掌側ロッキングプレートシステムの折損—その原因は?
The Breakage of Volar Locking Plate System for Distal Radius Fractures : The Research for the Causes
川西 洋平
1
,
中井 毅
1
Yohei KAWANISHI
1
,
Tsuyoshi NAKAI
1
1市立伊丹病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Itami City Hospital
キーワード:
橈骨遠位端骨折
,
distal radius fracture
,
掌側ロッキングプレート
,
volar locking plate
,
折損
,
breakage
Keyword:
橈骨遠位端骨折
,
distal radius fracture
,
掌側ロッキングプレート
,
volar locking plate
,
折損
,
breakage
pp.657-664
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200583
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背景:橈骨遠位端骨折用掌側ロッキングプレートシステムのインプラント折損は稀であり,その原因は明らかでない.
対象と方法:われわれの経験した折損3手を非折損群37手と比較し,その原因を後ろ向きに調査した.
結果:骨質不良に関連する既往歴と術後の整復位損失が,インプラント折損と関連していた.遠位ロッキング螺子が茎状突起へ刺入されていないこととプレート遠位部の2mm以上の浮きが,遠位ロッキング螺子の折損と関連していた.
まとめ:折損の予防には,十分な角度安定性が得られる適当な設置・固定を行う必要があると考えられた.
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