Japanese
English
臨床経験
原発部位不明の悪性黒色腫の2例
Malignant Melanoma with Unknown Primary Site : Report of Two Cases
大類 広
1
,
石川 朗
1
,
土屋 登嗣
1
,
山川 光徳
2
,
荻野 利彦
1
Hiroshi Orui
1
1山形大学医学部整形外科
2山形大学医学部第一病理
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamagata University School of Medicine
キーワード:
malignant melanoma
,
悪性黒色腫
,
unknown primary site
,
原発部位不明
,
lymph node
,
リンパ節
Keyword:
malignant melanoma
,
悪性黒色腫
,
unknown primary site
,
原発部位不明
,
lymph node
,
リンパ節
pp.1143-1146
発行日 2000年9月25日
Published Date 2000/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903093
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抄録:原発部位不明の悪性黒色腫の2例を報告する.症例1は55歳の男性で,右大腿前面近位部の腫瘤を,症例2は66歳の男性で,左膝窩部の腫瘤を主訴に初診した.MRIでは,2例ともT1強調画像で筋肉より軽度高信号を,T2強調画像で高信号を示した.切除標本はいずれも肉眼的に褐色または黒色の色素沈着を伴っていた.組織学的には,症例1の腫瘍はリンパ節内にあり,大型で著明な多形性を示す淡明な細胞からなっていた.症例2の腫瘍は紡錐形細胞と淡明細胞からなっていた.腫瘍細胞は2例ともメラニン色素を持ち,免疫組織学的にS-100蛋白とHMB45に陽性を示した.皮膚の悪性黒色腫と淡明細胞肉腫との鑑別は,組織学的には困難であった.
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