Japanese
English
論述
慢性関節リウマチにおける4関節置換例の経過と予後
Results of Bilateral Hip and Knee Joints Arthroplasty for the Patients with Rheumatoid Arthritis
四宮 文男
1
,
岡田 正彦
1
,
大西 純二
1
,
荒木 誠
1
,
浜田 佳哲
1
,
三好 孝生
1
,
藤村 拓也
1
Fumio Shinomiya
1
1徳島健生病院整形リウマチセンター
1Department of Orthopaedic Surgery and Rheumatology, Tokusima Kensei Hospital
キーワード:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
total hip replacement
,
全人工股関節置換術
,
total knee replacement
,
全人工膝関節置換術
,
multiple joints arthroplasty
,
多関節置換術
,
simultaneous 2 joints arthroplasty
,
2関節同時手術
Keyword:
rheumatoid arthritis
,
慢性関節リウマチ
,
total hip replacement
,
全人工股関節置換術
,
total knee replacement
,
全人工膝関節置換術
,
multiple joints arthroplasty
,
多関節置換術
,
simultaneous 2 joints arthroplasty
,
2関節同時手術
pp.1021-1029
発行日 1996年9月25日
Published Date 1996/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901988
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抄録:両股両膝人工関節の4関節置換となっている慢性関節リウマチ26例の臨床的経過と予後を調査した.その経過は初診時4関節破壊を認めたⅠ群,重度の歩行困難があり両膝置換後に股関節破壊を示したⅡ群,長期経過のなかで4関節となったⅢ群に分類できた.重度歩行障害例では歩行可能となったのち,他の関節破壊が早期に進行する可能性があり留意が必要である.いずれも実用的歩行能力が再獲得できていたが,長期経過の中で,人工関節の再置換や頚椎病変が歩行能力低下の原因となっていた.調査時死亡6例は歩行能力が低下したのちの経過で内科的合併症を併発したことが原因となっていた.2関節同時手術や骨セメント非使用の人工関節の工夫などの関節局所への対応とともに,家庭でのケアも含めた慢性関節リウマチの全身的管理を重視すれば多関節置換術の価値はより高まるものと考えられた.
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