Japanese
English
論述
脊椎・脊髄疾患に対するリエゾン精神医学的アプローチ(第2報)―整形外科患者に対する精神医学的問題評価のための簡易質問票(BS-POP)の作成
Liaison Consultation Psychiatry for Spine and Spinal Cord Diseases : Brief Scale for Evaluation of Psychiatric Problems in Orthopaedic Patients
佐藤 勝彦
1
,
菊地 臣一
1
,
増子 博文
2
,
岡野 高明
2
,
丹羽 真一
2
Katsuhiko Sato
1
1福島県立医科大学整形外科
2福島県立医科大学神経精神科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University, School of Medicine
キーワード:
liaison consultation psychiatry
,
リエゾン精神医学
,
psychological factor
,
心因性要因
,
evaluation
,
評価
Keyword:
liaison consultation psychiatry
,
リエゾン精神医学
,
psychological factor
,
心因性要因
,
evaluation
,
評価
pp.843-852
発行日 2000年7月25日
Published Date 2000/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903033
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抄録:整形外科患者に合併する精神医学的問題を評価するための簡易質問票(治療者に対する質問8項目と患者に対する質問10項目)を作成した.整形外科疾患を有する52例に対して,治療前にこの簡易質問票による精神医学的問題の評価を行い,得られた結果と治療後における患者の満足度を比較検討した.その結果,質問票による治療者の評価点数と患者の満足度との間には有意な相関関係が認められた.しかし,質問票による患者の評価点数と治療に対する患者の満足度との間には相関性は認められなかった.したがって,患者の精神医学的問題を評価するには,治療者による評価が重要であり,患者自身の評価では限界があると言える.今回の検討から,われわれが作成した治療者に対する簡易質問票は治療に対する患者の満足度を予測する有用な評価尺度であることが示唆された.
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