Japanese
English
論述
原発性脊椎腫瘍に対する脊椎全摘術の経験
Total Spondylectomy for Primary Vertebral Tumor of the Thoracolumbar Spine
阿部 栄二
1
,
村井 肇
1
,
小林 孝
1
,
鈴木 哲哉
1
,
島田 洋一
1
,
佐藤 光三
1
,
森田 裕己
2
Eiji Abe
1
1秋田大学医学部整形外科
2秋田組合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
primary vertebral tumor
,
原発性脊椎腫瘍
,
total spondylectomy
,
脊椎全摘術
,
spinal reconstruction
,
脊柱再建
Keyword:
primary vertebral tumor
,
原発性脊椎腫瘍
,
total spondylectomy
,
脊椎全摘術
,
spinal reconstruction
,
脊柱再建
pp.853-858
発行日 2000年7月25日
Published Date 2000/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903034
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抄録:原発性悪性脊椎腫瘍の6例に腫瘍椎を椎弓根で2分割し,それぞれを一塊として摘出する脊椎全摘術(TES;富田法)を行った.腫瘍は骨肉腫2例,巨細胞腫2例,脊索腫2例である.罹患高位はT1,T6-8,L1,L1,L4,L5で,後方TESはT1,L1,L1の罹患椎に,前方・後方一期的TESはT6-8,L4,L5に行った.術後経過観察期間は平均3.8年(2.5~5.5年),完治(NED)が4例,2例が未完治生存(AWD).局所再発は腫瘍内切除となった骨肉腫の1例のみである.椎弓根切離部での腫瘍内切除は3例あったが,この部での局所再発はなかった.後方TESでは,3例中2例に神経根切離が必要であった.TESは重篤な合併症はなく,原発性脊椎腫瘍の局所のコントロールに極めて有用な術式である.
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