Japanese
English
論述
腰部脊柱管狭窄症に対する後方除圧術―広範な椎間関節切除が臨床成績に与える影響について
Clinical Result of Posterior Decompression for Lumbar Canal Stenosis : Effect of Wide Facetectomy
向井 克容
1
,
藤原 桂樹
1
,
浅野 雅敏
1
Yoshihiro Mukai
1
1星ケ丘厚生年金病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hoshigaoka Koseinenkin Hospital
キーワード:
lumbar canal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄症
,
wide facetectomy
,
広範椎間関節切除
,
clinical result
,
臨床成績
Keyword:
lumbar canal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄症
,
wide facetectomy
,
広範椎間関節切除
,
clinical result
,
臨床成績
pp.273-279
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902936
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:腰部脊柱管狭窄症に対して広範な椎間関節切除を行った後方除圧術の術後成績について調査するとともに,広範な椎間関節切除が術後腰痛の残存,新たな発現の危険因子となるか検討するため非固定症例と固定術併用例との臨床症状の比較も行った.症例は非固定群46例,PLF群16例である.非固定群の術前後の臨床症状(JOA score),X線像変化について検討し,さらに非固定群とPLF群の臨床症状を,特に腰痛について検討した.非固定群のJOA scoreは,術前6.1点から術後12.2点(改善率69.4%)に改善した.非固定群のうち,術後にすべり等のX線異常所見の出現,増強を認めたのは26%であるが,X線変化と臨床成績との間に相関はなく,固定術の追加を要した症例はなかった.また,非固定群とPLF群とで腰痛点数に有意差はなく,広範な椎間関節切除が術後腰痛発生に与える影響は少ないと思われた.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.