Japanese
English
論述
腫瘍用人工関節置換術後に生じた重篤な合併症の処置
Treatment for Serious Complications Occured after Surgery Using Prosthesis in Malignant Bone Tumors
村田 博昭
1
,
楠崎 克之
1
,
中村 紳一郎
1
,
平田 正純
1
,
橋口 津
1
,
平澤 泰介
1
Hiroaki Murata
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
malignant bone tumor
,
悪性骨腫瘍
,
prosthesis
,
人工関節
,
complication
,
合併症
Keyword:
malignant bone tumor
,
悪性骨腫瘍
,
prosthesis
,
人工関節
,
complication
,
合併症
pp.281-285
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902937
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抄録:腫瘍用人工関節置換術後に比較的重篤な合併症を生じた17例について,処置法とその治療成績を検討した.深部感染は8例(うち遅発感染4例)に生じ,1例は切断術を行った.残りの7例は局所洗浄あるいは抗生剤入りセメントビーズとスペーサーを用いることで患肢温存が可能であった.再発を生じた2例は切断を余儀なくされた.股関節脱臼は関節包外に切除した後,全人工股関節置換を行った3例で脱臼を生じたが,保存療法で軽快した.人工関節の弛み,破損は全例インプラントの再置換が可能であり,長期生存が見込める患者にはセメント固定は避けた方がよいと考えた.
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