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特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より)
主題 腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症に対する広範囲椎弓切除術の成績
Extensive Decompressive Laminectomy for Lumbar Spinal Stenosis
裏辻 雅章
1
,
栗原 章
1
,
謝 典穎
1
Masaaki Uratsuji
1
1神戸労災病院整形外科
1Department of Orthopaedics, Kobe Rosai Hospital
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal stenosis
,
広範囲椎弓切除術
,
extensive decompressive laminectomy
,
術後成績
,
Clinica result
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal stenosis
,
広範囲椎弓切除術
,
extensive decompressive laminectomy
,
術後成績
,
Clinica result
pp.429-436
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900829
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抄録:腰部脊柱管狭窄症に対する広範囲椎弓切除術は満足な成績が得られ,同時脊柱固定術の必要がないことをこれまで報告してきた.しかし同時脊柱固定術の併用が必要であるとの意見もある.そこで改めて広範囲椎弓切除術のみを行った79例と後側方固定術を同時に併用した19例を「日整会腰痛疾患治療判定基準」を用いて,その術後成績と比較検討し固定術の同時併用の必要性について考察した.その結果、固定術を併用しなかった群と併用した群の改善率は平林法でそれぞれ,平均60%以上の改善を示し有意差はみられなかった.また固定術を併用しなかった群の約30%に調査時X線学的検査で辷りや側彎.変性性変化の出現や進行を認めたが,改善率ではX線学的検査で変化のみられなかった群との間に有意な差は認めなかった,以上より,腰部脊柱管狭窄症の治療は広範囲椎弓切除術のみで十分対応てき固定術の同時併用は必要ないことを改めて認識した.
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