Japanese
English
論述
片開き式脊柱管拡大術における椎間不安定性と頚椎弯曲形態に関する検討
Change of the Cervical Spinal Alignment after Expansive Open-door Laminoplasty for Cervical Spondylotic Myelopathy
浅野 雅敏
1
,
藤原 桂樹
1
,
大成 浩征
1
,
野口 義文
1
,
向井 克容
1
,
河井 秀夫
1
Masatoshi Asano
1
1星ヶ丘厚生年金病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hoshigaoka Koseinenkin Hospital
キーワード:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
expansive laminoplasty
,
脊柱管拡大術
,
unstable cervical spine
,
不安定性頚椎
Keyword:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
expansive laminoplasty
,
脊柱管拡大術
,
unstable cervical spine
,
不安定性頚椎
pp.1347-1353
発行日 1999年11月25日
Published Date 1999/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902841
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抄録:頚椎症性脊髄症に対し,平林式脊柱管拡大術を施行した.頚椎単純X線側面像動態撮影にて椎体すべり距離3mm以上変化するもの,または椎間可動域が1椎間で15°以上動く場合を椎間不安定性ありと定義し,頚椎不安定性が術後成績に及ぼす影響について検討した.対象は頚椎症性脊髄症86例(男性64例,女性22例)で,経過観察期間は平均2.9年(1~8.4年)であった.86例中,17例18椎間で術前不安定性を認めたが,術後不安定性の進行はなく,術後成績に及ぼす影響は少なかった.術前安定群であった69例中4例に,術後に不安定性の進行があり,われわれの定義で不安定群となった.しかし,椎体すべり距離の変化は4mmまでで大きな問題とはならなかった.本術式は不安定性を有する頚椎症性脊髄症例に対しても有効な術式であった.
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