Japanese
English
論述
頚椎症性脊髄症に対する片開き式脊柱管拡大術の成績不良例の検討
Analysis of Poor Results of the Expansive Open-door Laminoplasty for Cervical Spondylotic Myelopathy
大堀 靖夫
1
,
朝妻 孝仁
1
,
市村 正一
1
,
佐藤 正人
1
,
冨士川 恭輔
1
Yasuo Ohori
1
1防衛医科大学校整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Defense Medical College
キーワード:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
expansive open-door laminoplasty
,
片開き式頚部脊柱管拡大術
,
poor results
,
成績不良
Keyword:
cervical spondylotic myelopathy
,
頚椎症性脊髄症
,
expansive open-door laminoplasty
,
片開き式頚部脊柱管拡大術
,
poor results
,
成績不良
pp.167-170
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908371
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抄録:頚椎部脊髄症に対する片開き式脊柱管拡大術の術後成績は長期的にも安定して良好であるが,多数の手術例の中には改善率の悪い成績不良例が存在する.なかでも退行変性として捉えられる頚椎症性脊髄症で,その比率は高いとの印象がある.われわれは多椎間罹患の頚椎症性脊髄症を対象とし,改善率60%以上の成績良好群と30%以下の成績不良群を比較することにより,年齢,罹病期間,術前JOAスコア,術前MRIによる髄内T2高輝度(塩田分類とその広がり),術前頚椎弯曲指数らの術前から既知の因子について検討した.手術時年齢が高く,術前にMRI T2高輝度を髄内に認め,塩田の分類でP群,頭尾側方向の広がりの大きいものが術後成績不良であった.われわれの検討では,MRIでのT2高輝度は術後成績を予測する上で重要であり,今後もその詳細な質的,量的(空間的広がり)アプローチにより術後成績をさらに正確に予測できるものと思われる.
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