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特集 脊椎手術—前方か後方か?
頚椎症性脊髄症に対する手術方法—前方法,後方法のDecision Making
Surgery for Cervical Spondylotic Myelopathy:Decision Making of Anterior Decompression and Fusion or Laminoplasty
吉井 俊貴
1
,
平井 高志
1
Toshitaka YOSHII
1
,
Takashi HIRAI
1
1東京医科歯科大学整形外科学分野
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
前方除圧固定術
,
anterior decompression and fusion
,
椎弓形成術
,
laminoplasty
,
術式選択
,
selection of surgical procedures
Keyword:
前方除圧固定術
,
anterior decompression and fusion
,
椎弓形成術
,
laminoplasty
,
術式選択
,
selection of surgical procedures
pp.799-803
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201743
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Cervical spondylotic myelopathy(CSM)に対する術式として,前方除圧固定術と後方椎弓形成術が代表的であるが,術式選択に関して明確な指標はない.われわれは,前向き比較研究で,術後5年においては,前方法が椎弓形成術よりも成績が良好であることを確認している.また椎弓形成術の中で成績不良となる因子として,術後の脊髄前方圧迫残存があげられる.前方圧迫残存はModified K-lineを使用して,ある程度,予測可能であり,術式選択の具体的な指標として有用である.ただし前方法は合併症発生率とコストが高く,術式選択の際にはこれらを含め総合的に判断する必要がある.
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