Japanese
English
臨床経験
前方除圧固定術が奏効した頚椎OPLLの1症例
Anterior Spinal Fusion for Recurrent Cervical OPLL : A Case Report
藤林 俊介
1
,
四方 實彦
1
,
吉富 啓之
1
,
田中 千晶
1
Shunsuke Fujibayashi
1
1京都市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto City Hospital
キーワード:
OPLL
,
後縦靱帯骨化症
,
anterior cervical fusion
,
頚椎前方固定
,
fibular strut graft
,
腓骨移植
,
cervical spine
,
頚椎
Keyword:
OPLL
,
後縦靱帯骨化症
,
anterior cervical fusion
,
頚椎前方固定
,
fibular strut graft
,
腓骨移植
,
cervical spine
,
頚椎
pp.1211-1215
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902551
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抄録:前方除圧固定術により,劇的な症状の改善をみた頚椎OPLLの1例を経験した.症例は60歳男性,主訴は歩行障害.20年前に他院にてC3~C6の椎弓切除術を受けた.3年前より再び歩行障害が出現し,初診時は歩行不能であり,JOAスコアは4/17点であった.C2からTh1の連続型OPLLで,脊柱管占拠率は60~80%であった.ClからTh2までの残存椎弓を切除したが,歩行障害は改善しなかった.そこで,C3からTh2の6椎間の前方除圧を施行し腓骨を用いて固定術を行った.術後JOAスコアは14点に改善,独歩が可能となった.椎弓切除術後に症状の再発を来したOPLLでは,前方よりの除圧固定術が必須で,多椎間前方固定時の移植骨には腓骨が有効であった.
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