Japanese
English
論述
骨盤支持器を用いた側臥位での人工股関節置換術におけるソケットの設置方法についての検討―骨盤の前・後傾とソケット前開き角について
Measurement of Pelvic Tilt on the Fixed Lateral Position with Pelvic Positioner for Proper Socket Anteversion in Total Hip Arthroplasty
山田 晋
1
,
渡部 亘
1
,
佐藤 光三
1
,
楊 国隆
2
,
鈴木 均
3
Shin Yamada
1
1秋田大学医学部整形外科
2山本組合病院整形外科
3秋田労災病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
total hip arthroplasty
,
人工股関節置換術
,
pelvic tilt
,
骨盤傾斜
,
pelvic positioner
,
骨盤支持器
Keyword:
total hip arthroplasty
,
人工股関節置換術
,
pelvic tilt
,
骨盤傾斜
,
pelvic positioner
,
骨盤支持器
pp.845-850
発行日 1999年7月25日
Published Date 1999/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902750
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抄録:骨盤支持器を用いた側臥位で手術を行う場合,両側の上前腸骨棘が手術台に垂直になるように体位を固定しても骨盤の前・後傾について一定の角度に固定することはできない.われわれは骨盤支持器を用いた側臥位での骨盤前・後傾の程度を評価するため,仰臥位と骨盤支持器で固定した側臥位との仙骨底傾斜角を計測し比較した.対象は股関節に何らかの疾患を持つ28例とした.全例で骨盤支持器で固定した側臥位では仰臥位よりも骨盤は後傾しており,その差は2~20°,平均8.8±4.3°であった.人工股関節置換術を行う場合,骨盤の前・後傾はソケットの前開き角に影響を与えるため,この差を考慮してソケットを設置すべきである.
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