Japanese
English
臨床経験
𦙾骨プラトーに生じたinsufficiency fractureのMRIでの経過観察
MRI of Insufficiency Fracture in the Medial Tibial Plateau
松本 博文
1
,
鳥巣 岳彦
1
,
泊 一秀
2
Hirofumi Matsumoto
1
1大分医科大学整形外科
2新別府病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Oita Medical University
キーワード:
insufficiency fracture
,
脆弱性骨折
,
magnetic resonance imaging
,
磁気共鳴映像法
,
medial tibial plateau
,
𦙾骨プラトー
Keyword:
insufficiency fracture
,
脆弱性骨折
,
magnetic resonance imaging
,
磁気共鳴映像法
,
medial tibial plateau
,
𦙾骨プラトー
pp.1439-1443
発行日 1998年12月25日
Published Date 1998/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902600
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抄録:大きな外傷の既往なく急激な膝関節痛を主訴とする高齢者の中に骨粗鬆症による骨脆弱性のために生じたinsufficiency fractureが存在することがある.MRIはこの早期診断に有用である.今回われわれは𦙾骨プラトーに生じたinsufficiency fractureの2症例を経験し,経時的にMRIで観察できた.初期のMRIではT1強調画像で骨髄内に広範な低信号域を認め,T2強調画像では𦙾骨プラトーと平行な線状の高信号とその周囲の広範な低信号域が認められる.この高信号は3~4カ月で消失する.その臨床像の特徴は,以下のとおりである.①50歳以上の女性に多い傾向を示す.②明らかな外傷の既往なく突然発症する.③荷重にて症状が悪化し,膝内反変形を増悪させる可能性があるため免荷が必要である.④強い症状は6~12週続くが6~12カ月後には症状の軽快ないしは消失が得られる.
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