Japanese
English
論述
半腱様筋腱をLADで補強する前十字靱帯再建術の検討―遊離移植と有茎移植の比較検討
A Comparative Study of Semitendinosus Free Graft and Pedicle Graft in ACL Reconstruction Augmented with the LAD
村上 俊一
1
,
宗田 大
1
,
石橋 俊郎
1
,
山本 晴康
1
,
朝比奈 信太郎
1
,
古屋 光太郎
1
Shunichi Murakami
1
1東京医科歯科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
前十字靱帯再建術
,
ACL reconstruction
,
半腱様筋腱
,
semitendinosus tendon
,
有茎移植
,
pedicle graft
,
遊離移植
,
free graft
Keyword:
前十字靱帯再建術
,
ACL reconstruction
,
半腱様筋腱
,
semitendinosus tendon
,
有茎移植
,
pedicle graft
,
遊離移植
,
free graft
pp.659-662
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901381
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抄録:半腱様筋腱をLADの一端固定により補強する前十字靱帯再建術を施行した男性25例,女性27例計52例52膝について,半腱様筋腱を有茎として用いた32例(以下有茎群)と,遊離として用いた20例(以下遊離群)の術後約2年における臨床成績を比較検討した.再建術にあたり,移植腱の太さは7mmとなるように必要に応じて薄筋腱を採取し,遊離とした半腱様筋腱は二つ折りとして,折り返し部をステープルで固定した.両群の術後成績はLysholm score,関節可動域,前方動揺性,筋力のいずれの点でも同等で,徒手検査では遊離群がやや良好な傾向を示した.簿筋腱を採取するに至った症例は半腱様筋腱を有茎で用いた群では17例53.1%であったのに対し,遊離として用いた群では4例20%であり,遊離群では薄筋腱を犠牲とすることが少なかった.半腱様筋腱を遊離し,二つ折りとして用いることにより,薄筋腱を犠牲とする割合を減少させ同等以上の成績が得られる.
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