Japanese
English
臨床経験
病理組織像で確認された仙骨部perineurial cyst―2例報告
Two Cases of Sacral Perineurial Cyst Diagnosed by Pathology
渡辺 健
1
,
遠藤 健司
1
,
西野 誠一
1
,
伊藤 公一
1
,
市丸 勝二
1
,
今給黎 篤弘
2
,
草間 博
3
Takeshi Watanabe
1
1東京医科大学霞ヶ浦病院整形外科
2東京医科大学整形外科
3東京医科大学霞ヶ浦病院病理部
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical College Kasumigaura Hospital
キーワード:
perineurial cyst
,
神経周囲囊腫
,
MRI
,
磁気共鳴画像
,
surgical treatment
,
観血的治療
Keyword:
perineurial cyst
,
神経周囲囊腫
,
MRI
,
磁気共鳴画像
,
surgical treatment
,
観血的治療
pp.775-778
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902467
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抄録:MRIの普及により腰部,下肢痛の原因としてのsacral cystの報告は散見されるが,1938年にTarlov1)が名付けたperineurial cystは,報告例も少なく診断面でも問題を残している.われわれは,仙骨に発生したperineurial cystの症例を2例経験したので,病理像を含め,文献的考察を加えて報告する.
症例1は25歳女性,主訴は腰痛,右殿部のしびれ感であった.腰椎椎間板ヘルニアの疑いで行ったMRIにて偶然仙骨部に,囊腫様像を発見できた.症例2は46歳女性,主訴は腰痛,尿失禁.馬尾腫瘍の疑いで行ったMRIで,仙骨部に一致した囊腫像を発見した.
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