Japanese
English
臨床経験
肩腱板断裂に対する観血的治療経験―主に成績不良例と再手術例について
Follow-up Study of Surgical Repair for Rotator-cuff Tears: Mainly about Cases of Poor Result and Reoperation
久保 忠彦
1
,
奥平 信義
1
,
福永 由美子
1
,
高橋 秀裕
1
Tadahiko Kubo
1
1マツダ病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Matsuda Hospital
キーワード:
肩腱板断裂
,
rotator-cuff tear
,
観血的治療
,
surgical treatment
,
成績不良例
,
cases of poor result
,
再手術例
,
cases of reoperation
Keyword:
肩腱板断裂
,
rotator-cuff tear
,
観血的治療
,
surgical treatment
,
成績不良例
,
cases of poor result
,
再手術例
,
cases of reoperation
pp.1041-1043
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900938
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抄録:我々は肩腱板断裂の観血的治療法に難渋する症例をしばしば経験する.そこで当科において過去5年間に手術を行った症例のうち,今回直接検診及びアンケート調査できた30例32関節を対象とし予後調査を行い,主に成績不良例,再手術例について検討した.成績は日整会肩関節疾患治療成績判定基準により,術前平均59.1点から調査時平均92.5点と良好な結果が得られた.成績不良例の原因としては縫合部の問題やimpingementなどが考えられ,再手術例は腱板の縫合法などの術中操作,及び術後感染が原因と考えられた再断裂例であった.今回,特に問題となった腱板変性部について,成績不良例及び再手術例の経験から退行変性の強い場合は思い切って健常部まで切除し,McLaughlin法に固執せず,無理のない縫合法を行う必要があると考えている.
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