Japanese
English
臨床経験
仙骨部脊索腫手術におけるMRIの有用性について
The Usefulness of MRI in the Surgical Treatment of the Sacral Chordoma
山口 潔
1,3
,
舘崎 慎一郎
1
,
佐藤 哲造
1
,
六角 智之
1
,
木下 知明
1
,
松嵜 理
2
,
守屋 秀繁
4
,
北原 宏
5
,
三橋 繁
4
Kiyoshi Yamaguchi
1,3
1千葉県がんセンター整形外科
2千葉県がんセンター臨床病理
3現:千葉大学医学部整形外科
4千葉大学医学部整形外科
5千葉大学付属病院放射線部
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba Cancer Center
キーワード:
仙骨部脊索腫
,
sacral chordoma
,
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
手術的治療
,
surgical treatment
Keyword:
仙骨部脊索腫
,
sacral chordoma
,
磁気共鳴画像
,
magnetic resonance imaging
,
手術的治療
,
surgical treatment
pp.959-964
発行日 1994年8月25日
Published Date 1994/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901437
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抄録:仙骨部脊索腫の手術に際しMRIにより切除範囲を決定した4例のMRI所見と切除材料とを比較検討した.MRIによる術前評価のポイントとしては,①腫瘍の頭側への進展,②直腸浸潤の状態,③大殿筋,梨状筋への浸潤状態を知ることであり,それにより仙骨切断高位および,大殿筋,梨状筋の切除範囲が決定された.術後の病理学的検索により,切除縁は腫瘍辺縁切除縁2例,広範切除縁2例であった.全例,現在までのところ再発をきたしていない.以上の結果より,MRIは術前の腫瘍進展範囲を把握するために有用であると判断された.
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