Japanese
English
論述
先天性股関節脱臼におけるリーメンビューゲルによるスクリーニングの意義―骨頭壊死予防の観点から
Significance of screening by the Pavlik harness in Congenital Dislocation of the Hip: For Prevension of Avascular Necrosis
後藤 英司
1
,
安藤 御史
1
,
伊林 克也
1
,
稲尾 茂則
1
Eiji Gotoh
1
1旭川医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
先天性股関節脱臼
,
congenital dislocation of the hip
,
リーメンビューゲル
,
Pavlik harness
,
スクリーニング
,
screening
,
骨頭壊死
,
avascular necrosis
Keyword:
先天性股関節脱臼
,
congenital dislocation of the hip
,
リーメンビューゲル
,
Pavlik harness
,
スクリーニング
,
screening
,
骨頭壊死
,
avascular necrosis
pp.1331-1335
発行日 1992年12月25日
Published Date 1992/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900995
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抄録:乳児先天性股関節脱臼の治療において骨頭壊死予防の観点からリーメンビューゲル(RB)によるスクリーニングの意義を検討した。当科初診時未治療の119例の乳児先天性股関節脱臼に対し,38例は外来でRB治療を行い,91例は入院下に患児の反応を監視しながら治療の適応を決め,RB,Pavlansky法,徒手整復,観血的整復のいずれかを選択して行った.予後不良の全壊死の発生頻度は外来RB群で38例中2例(5.2%),入院治療群で81例中1例(1.2%)であり,外来RB群に全壊死の発生頻度が高かった.この結果から,RBによるスクリーニングは安全と言えず,治療開始時からその症例に最適の治療法を選択すべきと思われる.
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