Japanese
English
シンポジウム 大きな骨欠損に対する各種治療法の利害得失
感染性偽関節に対するBone transport
Bone Transport for Treatment of Infected Nonunions
大野 博史
1
,
安井 夏生
2
Hirofumi Ohno
1
1市立芦屋病院整形外科
2大阪大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Ashiya Municipal Hospital
キーワード:
infected nonunion
,
感染性偽関節
,
bone transport
,
ボーントランスポート
,
bone loss
,
骨欠損
Keyword:
infected nonunion
,
感染性偽関節
,
bone transport
,
ボーントランスポート
,
bone loss
,
骨欠損
pp.245-251
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902384
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:感染性偽関節に対してBone transportおよびその変法を用いて治療した.対象は,感染,骨欠損,短縮を伴った偽関節10例10肢で,罹患骨は脛骨6肢,大腿骨3肢,上腕骨1肢であった.骨欠損量は3~12cm(平均6.2cm)で,1例を除き,目的とする骨欠損量の補嗔ができた,全治療期間は,225~732日(平均354日)であった.追加手術は2例3回行った.全例に骨延長部の骨癒合を得たが,1例にドッキング部での骨癒合が得られなかった.本法は,骨移植を必要とせず,偽関節,骨欠損,骨短縮,変形を同時に治療できるもので,比較的大きな骨欠損にも適応となり,感染性偽関節の有効な治療手段であった.他の治療法で失敗した症例にもsalvage手術として可能で,適応は広い.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.