Japanese
English
シンポジウム 難治性骨折の治療
外傷後骨欠損,短縮の骨延長,移動術による再建
Reconstruction of Traumatic Bone Defect and Shortening Treated by Bone Transport and Bone Elongation
寺本 司
1
Tsukasa Teramoto
1
1長崎友愛病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagasaki Friendship Hospital
キーワード:
bone defect
,
骨欠損
,
bone elongation
,
骨延長
,
bone transport
,
骨移動
Keyword:
bone defect
,
骨欠損
,
bone elongation
,
骨延長
,
bone transport
,
骨移動
pp.1033-1038
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100776
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要旨:骨欠損の原因としては開放骨折による骨欠損,骨髄炎に対する病巣掻爬後に生じる骨欠損などがある.短縮変形の原因としては骨端線損傷後の早期閉鎖や短縮したままの骨癒合などが考えられる.仮骨延長法は骨切りを行い,骨切り部を徐々に延長することにより,延長部に骨形成を行う方法である.しかし最近では骨延長と同時に筋肉,神経,血管など延長されるので組織延長と理解されている.骨移動術は欠損部の近位または遠位で骨切りし,骨切り骨片を徐々に移動することにより欠損部を補塡する方法である.短縮変形に対しては骨延長により脚長差の補正を行う.創外固定とアルビジア髄内釘を用いる方法があるが,髄内釘延長は大腿骨の直線的な延長に限られ外傷の場合は他の変形を合併していることも多いことから,複雑な変形を伴った短縮変形の補正にはイリザロフ創外固定器が有用である.
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