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特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)
仙骨摘出術に対する新しい試み―T-sawを応用して
Innovative Oncological Resection of Sacral Tumors : Using Threadwire Saw
畑 雅彦
1
,
川原 範夫
1
,
水野 勝則
1
,
富田 勝郎
1
Masahiko Hata
1
1金沢大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
sacral tumor
,
仙骨腫瘍
,
sacrectomy
,
仙骨摘出術
,
oncological resection
,
腫瘍学的切除術
Keyword:
sacral tumor
,
仙骨腫瘍
,
sacrectomy
,
仙骨摘出術
,
oncological resection
,
腫瘍学的切除術
pp.499-505
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902158
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抄録:仙骨には脊索腫をはじめとした局所再発性の強い腫瘍が好発するが,解剖学的特殊性から仙骨摘出術は極めて困難である.このため姑息的手術がなされることが少なくなかったが,その成績は不良であり,われわれは仙骨腫瘍に対してもより腫瘍学的な根治的手術を追求してきた.
画像診断の進歩により,根治的切除縁を正確に計画できるようになったため,その局在部位と術式の観点から仙骨腫瘍を4つのタイプに分類した.さらに,T-sawを利用することによって仙骨の骨切りが手際よく行えるようになったので,その術式についての概略を紹介する.また,これまでの手術症例において,切除標本から切除縁を評価した.その結果,全例においてmarginalあるいはwideの切除縁が得られており,根治的な切除縁を正確に得るためにもT-sawは有用と考えた.
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